アフタヌーン2011年5月号感想①

連載200回目おめでとうございます!
という訳で無限の住人200話「楫を絶え(其の二)のネタバレ感想です。




・ 一応本当に血判を持ってたらしい六鬼団。そりゃ逸刀流と戦って死ぬならともかく、余計な人間(今回の場合は三輪達)に斬られたり獄中に戻るはめになるのは避けたいよね。
・ 「明らかに南蛮人」の足江進が南蛮人だと判明したのは登場してから四年後だったんですが(笑)「足江進と荒篠が外国人」という設定は最初から考えていた事なんですか沙村先生・・・むげにん世界においては白髪頭とか縦ロールごときで外国人と判断する事はできませんて。
・ 三つ編み&金髪(?)で、どう見ても公儀どころか平凡な一般人にすら見えない心兵と足江進。そりゃ不審な顔されるわ。
・ そんな公儀に対して明らかに顔を背ける心兵。死罪人という立場的に当然かもしれないけど公儀に対して良い印象無いんだろうな。
・ 自分達を死罪人として処刑しようとしていた公儀。その公儀によって命を永らえ利用される六鬼団員の心中はどんな物だろうか。屈辱か反感か、それとも無罪放免となるために逆に公儀を利用しようとしているのか。
・ 例え公儀を(または自分が公儀に属した立場である事を)不快に思っていたとしても、今の自分が公儀の一味である事を最大限に利用し、役人達を睨みつける心兵。いや一部想像ですが。
・ 足江進は荒篠から「日本語が判っているフリをしなさい」とかいう教育でも施されているのか?
・ で、いきなり見た事無いイケメソ共が出て来てるんですが誰だこいつら・・・と思ったら蛇組の中の人でしたエエエ〜・・・
・ 蛇組の中には生活にやつれ食うに窮したケソケソのオッサン達(平均年齢35歳 )が入っているのだと思ってたのに!若いイケメソだったなんてガッカリだよ!正直萎えたよ!今すぐ20年老けろや!(決めゼリフ)自分でも上手く説明出来ないんですが、「22巻で囲碁してたイケメソ2人組が実は蛇組でした」って展開は許せたけど「仮面取ったらイケメソの蛇組」という今回の展開は受け付けられないんだ!我が儘なのは判ってるんですが!
・ これが「若いけど不細工」とか「イケメソだけどオッサン」とか「実は女でした」とかだったら大喜び出来たのに。
・ まじ20年老けろ(呪)
・ いや真ん中の奴は実は女の子とか・・・無いな。
・ イケメソと美少年に全く興味の無い人間ですいません。
・ それにしても蛇組は26巻の野営の時点で十数人居た筈なんですが、いつの間に3人まで減ったのだろうか。たまたまここに居ないだけなのか、それとも給料が足りなくなって解雇したのか。
・ この三人の中に「息子が居る」と言った人間が居るのか居ないのか。
・ 槇絵も役人達に囲まれました。まあ(今は)大丈夫だろ槇絵だし。
・ 今になって先月号を思い返してみると、槇絵なら船から逃げる心兵と足江進をその場で斬る事も出来た筈。でもそうしなかったのは、心兵の「吐に任せる」という台詞を聞いて相手が吐の一味である事を確信し(もちろんその前から感じ取っていたのだろうけど)、逃がして泳がせる事で吐の元に案内させようという計算が有ったからなのかも知れない。だとしたら心兵の仕事ぶりがさらに微妙な物に(笑)黙って逃げる足江進の方がまだマシという有様。
・ 弩馬心兵の仕事ぶり
① 卍襲撃→人違い
② 天津追跡→確認もせずに見逃す
③ 月慈捕獲→捕獲せず尾行すれば目的達成出来た筈
④ 頑張れ→槇絵召喚
⑤ 吐に任せる→自分達の正体をばらしてる上に敵の道案内役に ←new!
何てことだ・・・(笑)
・ 今の槇絵には逃げる二人をその場で斬る体力が無かったという可能性も有りますが。
・ 役人に凄まれるが特に怯む事も無く、逸刀流かという質問に対して素直に「そうです」と答える槇絵が可愛いじゃないか・・・!
・ こんな所で発作が。役人も、武器を持っているとはいえ弱々しく見逃してほしいと訴える、若く細身で労咳を煩った無力な(ように見える)女性一人に対して無理は言えない様子。「肩を貸してやる」と優しげ。彼らも仕事をしているだけであって決して悪い事をしている訳ではないんだよな・・・基本的にいい人っぽいし。
・ 吐に槇絵と戦った時の事を伝える心兵。やっぱり呼び捨ての上にタメ口かよ(笑)六鬼団という組織は一応「吐をリーダーとした上下関係の有る組織」だと思ってたんですが、実際そういう訳でもないのだろうか?荒篠は「吐様」と言ってたし、何となく他のメンバーも吐に対しては(例え本心がどうであっても)敬語を使ってると思ってたのですが。それとも心兵個人が物怖じしない質なだけなのか。この状態の中で吐に対して敬称を使う荒篠は素で紳士なのだな。
・ よく考えたら偽一も百淋も敬語は使ってなかったような(うろ覚え。使ってましたっけ?)
・ 迫る槇絵を迎え撃とうと刀に手をかける吐。それに対して「ここは私が」と名乗りを上げる荒篠。いやいやいやいやいや死亡フラグだからそれ!マジやめれ!斬られちゃうから!!!
・ 自分たちが全く歯が立たなかった相手の前に荒篠が降り立ったのを見てもノーリアクションな心兵&足江進。「気をつけろ荒篠!」と言ったりとか冷や汗をかくとか、何かしらの行動が有っても良いのに・・・。「荒篠が負ける筈が無い」という絶対的な信頼が有るのだろうか。
・ 槇絵VS荒篠・・・と思ったら槇絵は荒篠を踏み台にして吐の元へひとっ飛びですか。安心したけど。いや安心出来ない状況だけど。
・ 船で槇絵が登場してからずっと感じていたのですが、今の槇絵はもう完全に「狂女」になってしまっているのではないだろうか。心に有るのは「天津を待つ」と「天津の敵である吐を倒す」の2点のみ。それ以外の物事に対してはもうマトモな判断を下せない、目にも耳にも入らない、自分がやった事でどんな結果が訪れるのかを考える余裕すら無い。だから荒篠を「戦う相手(人間)」では無く「吐の元へ行く為の踏み台(物)」としか認識しなかった。そのおかげで荒篠は命拾いしたのでは・・・とか考えてみたり。
・ 「見えておらぬのか」というのは単純な視力の事ではなく狂女の視野の狭さの事を言っているのかと思ったのですが。
・ 対吐戦に備えて体力を温存しただけかも知れませんけど。
・ ついに吐達の前に立つ槇絵と、槇絵に対して武器を構える六鬼団。さすがに冷や汗かく心兵。あと足江進、ここ海だからな・・・?(思い出させるなよ)
・ 「下手すればここで七人死ぬ」という吐の見立て。えーと、荒篠、心兵、足江進、御岳、蛇組3人の計7人という事?自分なら槇絵と互角に戦えるだろうが他のメンバーの実力ではこいつら殺されるなって事?
・ 大吐血する槇絵。ああついにこの時が来てしまったのか・・・(泣)いや、今は六鬼団と敵対する立場とはいえ、槇絵大好きなのでこういう姿を見るのは辛い。いやここで六鬼が斬られても辛いんですが。
・ 倒れる槇絵に刀を振り上げる吐。緊張の一瞬に普通に歩いて登場したのは・・・主役(の筈の)卍さん!!!
・ かっこ良くポーズ付けて登場するとか颯爽と登場するとかじゃなく、普っ通ーに歩いて登場するあたりが卍らしいよね。
・ 卍の事久しぶりに見た・・・いや先月号のアフタ表紙に居たっけねゴメンゴメン☆ついでに今月も表紙だったっけねゴメンゴメン☆
・ 手元にコミックスが無いのでうろ覚えですが、確か連載100回目は卍が地下牢に捕われていて歩蘭人が地味に頑張る話だった筈。当時は「連載100回の輝かしい回でとらわれの身って地味すぎるだろ卍さん(笑)」とか思ってましたが、まさか200回目が「主役とは何の関係も無い戦いが繰り広げられている上に登場するかどうかも判らない&登場してもやる事が見当たらない」話だなんて考えても居ませんでしたよ!なんというネオ時代劇・・・!
・ あえて言えば卍対心兵は辛うじて過去にフラグが立ってた筈なので、心兵と戦うんだろうか。
・ 21巻でのやり取りを読んだ時から、卍と心兵はいつか再び会うのだろうなと思ってました。でも当時、二人が再会する時には六鬼団側はもっと人数が減ってるだろうと、むしろ心兵が六鬼最後の一人になった状態で卍と戦うのだと予想してました。だから今回のように3人(4人と言っていいのか?)も六鬼が残ってる状況で卍と対する状況が嘘みたいに幸せ。六鬼団ファン的に。
・ でも最終的に六鬼団は全滅するんだろうなとは覚悟してますが・・・
・ もう一つ予想してるのは「六鬼団、天津、卍一行が一カ所に集結し、天津と知り合いのように話す凛を見て、かつて百人斬りだと思い込んで見逃した人間こそが天津だったのだという事に気づいて死ぬ程後悔する心兵(やっぱり最後の一人となった状況で)」なんですが。これは実現するかな〜・・・
・ てゆーか凛はどこ行った。
・ いやそれよりも卍より先に天津が到着してないとおかしいだろ(笑)天津どこ行った(笑)
・ さらに予想。「軟禁されてる燎を解放するのは天津(燎が吐の娘という事を知らずに助ける天津と、自分の正体がばれていない事を利用して天津を討とうとする燎)」
無理が有るかも・・・
・ 「お薦め体験談」みなさん本当に面白いエピソードをお持ちなんですね。羨ましい・・・
・ 夢で見た「六鬼団4コマ」は付いてなかった。そりゃそうだ。