アフタヌーン2012年11月号ネタバレ感想(完成版)
遅くなってしまいましたが、アフタヌーン11月号無限の住人のネタバレ感想です。ラストに向けて盛り上がるけど寂しさが増していく・・・(泣)
・無限の住人第二百十六幕「いと荒ましき風の競ひに」の感想です。「荒ましき」というのは荒篠の腕の事に違いないぜえええ・・・!
・本編の前に今までのむげにんを振り返る「最終決戦手引書」が。ここで槇絵と燎の死亡が確定っ・・・いや、そりゃ作中の描写だけでも十分確定してるし頭では理解しているのですが一縷の望みというか妄想に縋りつきたかったんや・・・!
・この手引書を見て初めて思ったんですが、蛇組の一人(役人に手形を見せてた3人のうちの1人)と恵那ってちょっと似てる?実は血縁者とかだったりしたら面白いですよね。だからといって意味は無いけど。
・そして本編。凛をずっと守ってきた卍と、凛が追い続けてきた天津が、最終章のラストで遂に剣を交える。ヒロインをめぐってヒーローとダークヒーローが対峙、という事で良い筈・・・(汗)試される凛のヒロイン力!
・凛の事を「復讐心に不純がない」と表す天津。でもそれは凛から向けられる感情の殆どが復讐と恨みばかりだった天津視点でそう見えるだけで、実際は卍の語るとおり「迷いっぱなし」の不純物だらけなんですよね。もちろんそれが魅力である訳ですが。さすがはヒロインと一緒にいた主人公(強調)卍の方が凛をよく見てます。
・迷ってフラフラして心を乱してばかりと言われていますが、それは凛が最後まで人間性を保っていたという事だと思っています。一つの事しか考えられない人間、一つの事で頭が一杯になる状態、人を100%信じて疑わない心というのはとても純粋で美しく見えるけど、それはつまり狂気の中にいる状態なんだと思います(身近な例:燎・・・)。迷ったり悩んだり仇の天津の言葉に狼狽えたりしていたのは凛が客観性を失わなかったという事ではないでしょうか。もちろん両親を殺された直後や連載初期の頃は復讐心に捕らわれていたのでしょうが、卍やたくさんの人達に出会い、自分で色々な経験をし、自らの頭で考え、自ら復讐を断ち切り、最後まで人間性を失わなかった凛はきっと「無限の住人」という物語の中での勝者なのです。
・もし自分の中に「三郎から植え付けられた復讐心」だけしか無かったら、浅野道場を滅ぼした時点で廃人になっていただろうと語る天津。そこで廃人にならなかったのは多分、自分の理念を持っていた事や揺籃の師・槇絵との出会いの衝撃、部下との関わり合いといった、天津が自分自身で積み上げてきた経験や感情が心の柱となっていたからなんだと思います。でもそれなら、自分の意志で積み上げてきた物や自分を支える柱を全て失った今の天津は・・・
・辛うじて凶と怖畔は生き残ってますが、凶は腰を痛めて剣士廃業する可能性もあるしな・・・まさかの怖畔エンド(違う)
・まだ意識が戻らず体の冷えきった凛を再び雪原に横たえる卍さん・・・。背負ったまま戦う訳にはいかないけど、だからといって自分達の姿(用心棒である自分と仇である天津の戦い=凜が見届けなくてはならない物)を見る事が出来ない場所に置いてくる訳にもいかないという難しい局面なんですが。
・凜を横たえるのが荒篠の腕じゃなく卍自身の腕であるというのが主人公の意地なんだな(多分)。
・意識を取り戻したらいつの間にか来ていた百琳に膝枕されてた凛。まだ体が温まってないのに雪の上に横たわる凛もつらいけど雪の上にミニスカで正座する百琳もつらいな。
・「あそこの横たわってる人は・・・」今や「アレ誰?」扱いの吐様(泣)
・卍が自分より先に逸刀流を知っていたら・・・と口にする凛に、どんな立場にいても卍は凛と出会った時点で必ず味方になると語る百琳。卍と凛の存在は自然すぎて時々空気みたいに感じたり、「主人公とヒロイン蚊帳の外かよプヒー(笑)」とか冷やかしたりしてしまいますが、このシーンを見てこれほど読者に安心感を与えるキャラクターは居なかったんだなと改めて感じました。最終章ラストにて原点回帰したような爽やかな気分だ・・・。
・卍が逸刀流にいた場合に起こり得る物事
①馬絽との双子説浮上
②閑馬との親類説浮上
③槇絵が精神的にちょっと楽になる(個人的希望)
④心兵&足江進のウッカリ人違いが「馬絽じゃないから戦わないで去る」から「馬絽じゃないけど逸刀流だからここで倒す」に変更→その場で解体される心兵&足江進
凛と先に会ってくれてありがとう卍さん!!
・なぜか吐の羽織を身にまとい、荒篠の腕を活用してラスボスと戦う卍。オイ主人公オイ。
・こ・・・これはきっとアレだよ!今まで戦ってきた強敵(と書いて友と読む)から少しづつ力を借りて最後の戦いに挑むという熱血少年マンガの超王道的展開をむげにん流に表現してるんだよ・・・!!
・威力が高いと思われる天津の斧を使わず自分の慣れ親しんだ武器を使っているのが主人公の意地パート2なんだ!
・疲労と怪我と喪失感でボロボロとはいえ天津をここまで苦戦させるなんて、流石は荒篠の腕だぜ!
・どこからどうやって来たのか動線が不明ですが、二人の闘いを見守る凶。その横には切腹の準備を始めている御岳。シュール過ぎるやろ・・
・御岳の妄想(違)で1コマだけ六鬼団(燎以外)再登場だゼエエエーーーット!!何故佩矢坊を入れないんだ御岳!!
・六鬼団を語るシーンなのに燎の姿が無いという事は、やはりというか当然というか、御岳の認識では燎はあくまでも「吐の娘」であって「六鬼団の一員」ではないのでしょうね。
・六鬼団はもちろん大好きですし、燎も吐も好きですし、燎は六鬼団の一員で、吐はそんな彼らを率いる六鬼団頭目であるという立ち位置も十分に理解しております。でも正直言えば燎を「六鬼団の一員」と感じた事はあまり無いし、吐を「六鬼団頭目」と感じた事もほとんど有りませんでした。この違和感は21巻で彼らが初登場した時からずっと心に引っかかっていて、当時は自分でも何故こう感じるのか理解できませんでした。26巻でブラック燎様を見た時には「そうか 燎に対して感じる違和感は彼女の立ち位置が六鬼団の外側(監視する側)に有ったからなのか」と納得していたのですが、今考えるとこの解釈は間違っていたのだと思えます。六鬼団を名乗り六鬼団としてどんなに戦っても、燎は最初から最期まで六鬼団の一員としてではなく吐鉤群を盲信する1人の娘として振る舞っていたからなんですね。そして吐も、いくら口では六鬼団頭目と名乗っていても最初から最期まで「たった一人の吐鉤群」だったのだと思います。
・伴が生きてたらこの那珂湊の戦況も変わってたんだろうなあ。
・足江進の服のアレンジ(上着を帯で結ばない着こなし)は25巻の時と同じようです。
・心兵の組んだ腕から出てる指みたいなのって何でしょう・・・そのまま指なんですかね?何となくピース?というより人差し指と小指だけ立ててるように見えてしまうんですが。
・荒篠はきっと5メートル位離れた所にいるんだ(遠近法)
・叢咲の身長は、猫背気味なのを考慮しても150センチ以下という事でよろしいか(キメ顔)
・御岳は筑波山で伴の死を「どうせ死罪人なんだから(意訳)」と言って捨て駒のように扱っていましたが、心のどこかでは吐と滅びの運命を共にしている六鬼団の事を羨ましがっていたのでしょうか。六鬼団的には羨ましがられても嬉しくないでしょうけど。
・本当の意味で同じ処に立ちたかった対象である吐が死に、自分一人が残されるのは悲しいと、せめて那珂湊で自分たちに切られた人々の魂鎮めにと切腹しようとする御岳。
いやちょっと待てよ筑波山で父の元に行きたがる燎を叱り飛ばした台詞を今御岳にそのまま言いたい!
「子供の駄々もいい加減にしなされ」
「これは死者の道だ だがあなたの道はそれに非ず」
「死者には死者の 生者には生者の仕事がある」
「あなたには判るはずだ」
「生きてなさねばならぬ事を」
全てが今の御岳の為にあるような台詞じゃないのか!?(いや御岳は子供じゃないけど。)御岳にはやることが沢山ある筈だ!吐がやったことに対する諸々の後始末とか!六鬼団の弔いとか!那珂湊の今後に対する責任とか!水戸路で斬ってきたお馬さん達の代金の支払いとか!(アレは御岳が後で自腹で買い取る気で斬ったと思ってたんですが、もしかして公儀の経費でおとす気だったんだろうか・・・)悲しかろうが辛かろうが、吐達がやってきたことを胸に生きていくのが今の御岳の使命の筈だ! 吐が居なくて寂しいからって腹切るなよ!
・今となっては「命運を共に出来るのはお上に滅びの命を下された者だけ」の台詞は身丈自身の心の叫びだったのでしょうか。
・そして「父上のおらぬ吐家に何の意味がある」「置いていかないで」という燎の台詞は今の御岳の心情に通じる物になりますね・・・
・第一、残される家族の事も考えろと・・・御岳って妻子がいま・・・す・・・よね?(汗)いくら吐が信頼しているといっても、年頃の愛娘を独身男の所に養女として出さないだろうと思ってたんですが、もしかして江戸時代では良くある事だったんでしょうか?それともあれは遠回りに「御岳と結婚しろよ」と言っていたのか?
・こうなったらもう残された希望は偽一だよ!なんかこう、いきなり現れた偽一に凶を止めてもらえば良いんだよ!すでに腹から血が出てるけど左手一本では致命傷にはならないだろうし(多分)凶が御岳を斬った描写はまだ無いし(思いっきり剣を振りかぶってるけど)今のうちに偽一が凶の剣を止めてくれれば御岳死亡を回避できるよ!もうこの際「その足でよくここまで来たな(笑)」とかツッこまないから早く来い偽一!!
・あ、書き忘れてましたが凶が介錯する事になってます。
・ここで生き延びて江戸に帰っても結局切腹を下知されそうですが。
・御岳の胸毛と腹毛が気になって仕方がない。
・御岳達がいる所と凛達がいる所ってけっこう離れてるんでしょうかね。近ければ百琳姐さんも黙ってないだろうし。
・卍に肩を貫かれ、虚ろで無気力な表情を浮かべる天津。もう何もない空っぽの笑みにも見えます。以前「無気力になりかけた天津を凛が叱り飛ばすかも」という予想を書きましたが、今の凛じゃそんな体力無さそうだしなあ・・・
・もしかして右腕切断されてるんでしょうか。剣士としても再起不能に?
・19年間続いた「無限の住人」も残りあと3話・・・いつまでも続いて欲しいけど、彼らの決着も見届けたいという複雑な気分だ・・・
