今日の六鬼妄想 面食い編

たんぽぽはもしかしたらちょっとだけ「面食い」なのではないかと思うんですよ。
いや、だからといって決してたんぽぽの事を「相手の顔で露骨に態度を変える」とか「イケメンだけ贔屓する」とか、そういう差別をする人間だと言いたい訳では無くてですね、あれだけの目の良さ・観察眼を持っていて絵心があって人相書きをスラスラ描いてプロにも認められる実力を持っているならば「人間の造形」という物に対してものすごく敏感なんじゃないだろうかと思うんですよ。もちろん人間だけじゃなくて動物や植物の造形に対しても。
馬絽の人相書きに「いい男」とか書いているのは、吐鉤群の忍としての立場でありながら、その立場を飛び越えた芸術家としての視点で純粋に相手の容貌をそのまま認めて誉める事が出来る感覚があるという事なんじゃないかと。逆にいえば、1人の女として芸術家として相手をいい男と認めはするけれども、忍としての立場を忘れて相手を贔屓するという事は絶対にしない(例えばわざと似てない人相書きを描いていい男・馬絽を贔屓して逃がそうとかはしていない)という冷静なバランス感覚を保っているクール&クレバーなたんぽぽちゃんなんですよ。

たんぽぽの「オランダ人の基準」がいろんな意味で規格外の荒篠&足江進で、一人前の画家になったたんぽぽが異国の芸術も学びたいとフラリと出島とか行って、初めてオランダの一般人を見て「あれっ私の知ってるオランダ人と違う!?(汗)」とかビックリして今更ながらあの二人は本当に色々な意味で規格外だったのね・・・と昔を懐かしむとか、そんな事もあるかもしれないなーという妄想。