アフタヌーン2013年1月号ネタバレ感想

冬コミ原稿をやりつつキムチ鍋に舌鼓をうつ、そんな休日を過ごしていますケイキョウです。

明日のコミックシティに参加させて頂きます〜。「西3ホールF19b」です。もしよろしければ覗いていってやって下さいませ。新刊もチラシも有りませんが・・・

アフタヌーン2013年1月号の無限の住人の感想です。六鬼団です!(キリッ)


無限の住人第二百十八話「忘れ雪ほどろに」の感想です。
・表紙は凛の左手と、荒篠の腕ではない卍の右手。こうやって手をつないで今まで旅をして来たんだよね・・・と色々と感慨深くもあり、この風景が来月の最終回で見られなくなるなるんだよなあと寂しくも有り・・・
・あの那珂湊の闘いから数ヶ月後。真理路の墓に金髪を供える百琳。真理路の弔いの為に一生黒髪に戻れないと語っていますが、でも真理路としては金髪に思い入れがあったとしても、百琳が髪を染めずに生きていける(息子の血の臭いに苦しむ事無く新たな人生を歩める心持ちになる)姿を見るのが一番嬉しいのではないだろうか。百琳本人はまだそれが出来る心持ちではないでしょうが、いつかはそういう姿を真理路に見せられる日が来れば良いなあと思います。
・そして畑で茄子を育てる糸伊と凶。先に逸刀流を抜けた糸伊が耕していた畑に凶が手伝いに来ているという事でしょうか。もしくは共同経営?
・凶はまず実家に帰った方がいいんじゃないのか。あれ両親もすでに他界してたんでしたっけ?
・お弁当を持って来る葉矢。個人的に糸伊&葉矢は大好きなので今でもこうやって仲良く過ごしている姿は本当に嬉しいですね。幸せになれよ糸伊葉矢・・・!
・凶にとっては、この二人の姿は「もしかしたら恋と一緒に迎える事が出来ていたかもしれない姿」なんですよね。もしくは「燎とのフラグがへし折られてなければ今頃こうなっていたかもしれない姿」(笑)。読者的には複雑です。
・口元を隠した人相書きしか世間に出てないから素顔で過ごせば大丈夫!ってそれ人相書きの存在意義はry
・天津自身の事は気に入ってたけど逸刀流の理念や目指していた物に対しては思い入れは無かった だからこそ最後の最後には天津と袂を分たなきゃならないと思っていた凶。ただ「侍」を斬りたかっただけの自分が、剣の理念を抱いて海まで渡ろうとする天津と共に船に乗るのは天津に対して悪い事だと語る。逸刀流が滅んだ事に対しては大した感慨は無いかもしれないけど、友人(一応幼なじみと言える?)である天津の死に対しては悼む気持ちが合ってくれればいいなと思います。
・回想での御岳の最後の姿。遠くを見つめながら口元に笑みを浮かべる表情。今更言っても仕方ないけど、やっぱり御岳は生きるべきだったよなあ・・・
・しつこいようですが御岳が斬った馬の代金はどうなるんだろうか。散々な状態になっている幕府が地方の馬借達の請求に耳を傾けるかどうか判らないし、それを証明できる御岳は切腹しちゃったし、結果的に馬達の代金は踏み倒された形になってるのかも知れない・・・
那珂湊で惨殺された人達や六鬼団の骸はどうなったんだろうか。近くに住んでいる人達だったら家族に遺体を引き取られた後ちゃんと供養されたかも知れません。でも遠方から出張でたまたま那珂湊に来てた人とか吐、御岳、燎、六鬼の遺体はもしかしたら無縁仏として一緒に埋葬されたとか?自分が斬った相手(斬られた相手)と一緒に弔われる彼らの心中やいかに。そして見るのもイヤな海の側に埋められたであろう足江進の心中やいかに(泣)。
・出来れば荒篠・心兵・足江進の遺体は近くに埋められていればいいなあ・・・事情を知らない第三者が墓を作るんだからそこまで贅沢は言えませんが。
・御岳が生きていればある程度は埋葬方法にも気を使ってくれただろうに。だから御岳は死ぬべきではなかったとry
・場面変わって宗理先生宅。借りたお金を少しずつ返済している凛。まあ今まで宗理に借りたお金のほとんどは詐欺師に盗まれたり沼の底に沈んだりしてたんですけど。
・練造は宗理の所に弟子入りしていた模様。なかなかのセンスと実力です。元々頭も良くて器用っぽいし、今までの色々な経験を芸の肥やしに出来ればすぐに一流の画家になれるでしょうね。
・そんな練造の姿を覗き込む目黒&たんぽぽ。相変わらずの姿。この二人に対しては「死ぬかもしれない」という不安を抱いた事はほとんど有りませんでした。お笑い担当だからとかではなく、多分あふれる生命力が紙面からにじみ出ていたんだと思います。
・最終章が始まって燎や六鬼団が登場した頃には「六鬼団はいつか全滅して、燎が彼らを見送り弔うポジションになるんだろうな」と思ってましたが、そんな事は全く無かったぜな今となっては六鬼団を思い出し弔う事が出来る立場に居るのは彼女達しかいないのですよね・・・この先また忍としての仕事を請け負って、誰か別の雇い主の元でそれぞれの特技を生かして活躍しても、時々でいいから六鬼団の事を思い出して欲しいなあ。六鬼と彼女達の間にどの程度の交流が有ったのかは判りませんが。とりあえずたんぽぽには六鬼全員の似顔絵を作成していただきたい!是非!
・屏風絵を認められるたんぽぽと、料理を(一応)認められる目黒。えったんぽぽは実力的に当然として目黒が料理をまかされるとは!よかったね目黒!よかった!「まあまあ食えたよ」レベルだけど!料理の方に伸びしろがあると言われてますが、それはつまり今までが酷過ぎtゲフンゲフン。いや真剣な話、元々料理は苦手で本人もあまり積極的に料理を習おうとはしてこなかったけど、宗理に出会い「この人に料理を食べて欲しい」と思うようになった結果、少しずつ上達していったのでしょうね。料理は愛情ってこういう事なんだなあ。よかったな目黒!
ヘアスタイルを変えた辰ちゃんも再登場。むげにん女子の中で一番女子力高いのは間違いなく辰ちゃんだよね。
目黒と辰ってけっこう気が合うような気がします。お互いにポンポン言い合うような感じで。もしや目黒の料理の腕が上がったのは辰ちゃんの指導のおかげか。
・そして偽一。下駄職人として生計を立てているようです。まあ元々物造りが得意そうだしコミュ力低そうだし(酷)こういう仕事の方が向いているのでしょうね。斬られた右手にはフック船長みたいな鉤爪が。もっと普通の義手つけろよ・・・いや下駄造りにはこういう形状の方が都合が良い・・・のか・・・?
・帰り道である人影に気付く偽一。人影を追って小屋に入るとそこにはヨボヨボになってボケた阿葉山とその孫娘が。
・この子は叢咲の拷問部屋に連れてこられたあの娘さんか。叢咲の事ちょっとでも覚えてるかなー。いや褌一丁で拷問台に縛り付けられてた父親の方がインパクト有りすぎて叢咲の事なんか覚えてないかもな。
・しかし娘さん、髪の分け目に飾りをつけるのは何かがおかしいような気がするのですが。
・阿葉山は偽一との闘いの後に三郎の亡霊によって地獄に連れて行かれたと思ってたらボケた状態のまま江戸まで帰って来たのか。ボケても実家に帰って来たという事は、「家族を捨てた」と言いつつ最後まで心に残っていたのは家族だったという事なんでしょうか。なんだか悲しくなりますね・・・老人ホームに入居した認知症の老人が「家に帰る」と言って脱走する的な・・・自分で書いといてなんですがキツイ(悲)
・感覚的に表現すれば「三郎の黒い腕が持っていったのは阿葉山の剣士としての魂である」となりますが、現実的に言えば「偽一に殴られた時のダメージにより脳内出血を起こし、一気に認識能力を失った(三郎の腕に見えたのは脳内出血状況に体する阿葉山本人のイメージ)」という事になるのでしょうか。
・もしかして27巻で「頭首が加賀に行ったのが1年半前」とか言ってた時から既にボケが始まってたのか。
認知症の老人に餅はダメエエエエエ(汗)でも葛餅っぽいからノドに詰まる事も無いかな?
・そしてまた場面変わって島原。畑仕事に精を出す夷作とサボってる瞳阿。いやサボってるんじゃなくて畑仕事の途中で不審な船を見つけて浜に降りていたたけかも。
・元気そうで何より・・・と言いたい所ですが、彼らは天津や逸刀流の顛末、天津を刺したのが凛であり使われた武器が自分の物であるという事を知っているのだろうか。
・流れ着いた船の中には怖畔が(笑)。魚を捕まえ飢えをしのぎながら猪牙船一つで江戸からここまで来たようです。船に乗っているという事は、江戸城で行方不明になった後は一応那珂湊に向かおうとはしていたのですね。那珂湊に怖畔が来てたらと思うと・・・見てみたかったような来なくて良かったような。
・船の中に魚の骨が散乱しているという事は魚の身だけをかじってたのか。そこは頭から丸呑みだろ怖畔なら!(勝手な事言うな)
・これからは夷作、瞳阿、怖畔の3人によるオモシロ生活が始まるのか。例えればこう・・・新婚夫婦と大型犬的な・・・?
・怖畔の正体は明かされる事無く終わるんですかね。いや怖畔はもう正体とかじゃなく「怖畔という生き物」とかなんだよきっと。
・そして改めて江戸。両親の墓に手を合わせる凛。那珂湊から江戸に帰って来た時には、全てが終わった事や自分の手で仇を取った事を報告していたのでしょうね。
・個人的には、凛が天津を刺し本懐を遂げた話(先月号)が収録される単行本の表紙は是非とも凛に飾って欲しいと思っているのですが沙村先生が「最終巻の表紙は卍」と以前言ってたので難しいでしょうかね。いや、よく見たら最終章が始まって以来ヒロインである凛が表紙を飾った事無いですよね・・・?あえて言えば24巻に腕だけ写ってましたが。百琳だって26巻で単独で表紙飾ってるのにヒロイン・・・(汗)
・あ、本編が30巻で終わった後「番外編」みたいな感じで脇キャラを主役とした一話完結の話をしばらく掲載して、それを31巻(最終巻)として出版すれば良いんだよ!これなら30巻の表紙でヒロイン凛、最終巻で主人公卍って感じでキッチリ締まるよ!
・凛は歩蘭人に真似て、住居がハッキリしている逸刀流遺族の家を行脚するとの事。でも逸刀流遺族の元に逸刀流犠牲者の凛が訪れたとしても何の意味も無いような気もしますが。「自分の復讐の為に雇った用心棒が斬った逸刀流の遺族」という事なのでしょうか。でもその逸刀流の人間だって自分の意志で家を出て自分の意志でやりたい放題やってきた人間な訳だし、そんな人間に潰されたのが浅野家だし・・・うーん?
・「江戸城脱出の時のとばっちりで死んだ人達への行脚」とかだったら判りやすいのに。
那珂湊での回想。中国人の祖父が三郎と親交があったからとの事で、天津の遺体を船に乗せて去っていきました。槇絵の姿は見えませんでしたが、一緒に乗せていったのでしょうか?
・最後まで論語に拘る中国人。
・さらに過去の那珂湊回想で六鬼団(荒篠・心兵・足江進)と吐や御岳、蛇組が再登場っ!!!1人1、5センチレベルの小ささだし明らかにコピーだけど再登場ですから!!!再登場っ!!!ハアハア!!(言い切る)
・行脚に旅立つ凛を見送りに百淋が来ているのですが、金髪のまま普通に歩いてるのは良いのか?目立ち過ぎるからカツラ被ってた方が良いのでは?逸刀流に見つからないように目立つ金髪を隠していただけであって逸刀流が無くなった今となっては隠す必要は無いという事なの?
・「いつか私も子宝を授かる」と語る凛。親の仇を討つ為に歩んで来た娘が、今度は自分で親になろうと口にする。「連綿と続く親からの呪いによる悲劇」が横たわっていた物語が、最終回を目前にして「受け継がれる親子の想い」へと辿り着きました。
・そしてどこかへと向かう卍の後ろ姿。いつもの着物の上にさらにもう一枚上着を引っ掛けています。その上着にも卍と入ってるのですが、江戸には「卍」っていうブランドでも有るんですかね。
・少しずつ平穏な日常に戻っていく人々の姿が描かれた今月号。もしこの中に六鬼団がいれば(目黒&たんぽぽは居るけど)という妄想に逃げる六鬼団ファンの姿がここに(泣)生き残って長屋で暮らして下駄作ってたりとかさ、畑仕事してたりとかさ、時々幕府から裏の仕事を請け負ったりとかさ・・・そんな六鬼団の姿をさ・・・見たかったんだよ・・・
・巻末には歴代担当者によるコメントが。漫画家と担当者の関係は素人の読者にはよく判らないのですが、この二人のバランス一つで不死力解明編が長くなったりするんですね(遠い目)しかし7代(のべ6人)も居たとは。風俗に通っていた事がバレて結婚が危険にさらされた方しか印象に無いのですが(ヒドイ覚え方)。
・次回いよいよ最終回・・・最終回・・・か・・・